2018年6月旅組 高清水自然公園ひめさゆりの里・前沢集落

「最高の誕生日プレゼントになりました!」

伊藤ユリ子(オトメユリ子)

    

 生まれて初めて出会ったひめさゆり!! 別名オトメユリと呼ばれているそうですが、緑色の草花の中でピンク色に咲き誇って、青空に両手を広げて遊友のオトメたちを迎えてくれました。中でもひときわピンク色を際立たせて「私はここよ!」と呼ばれた気がしてシャッターを押しました。なんと可憐で美しい!!しっかり感動を目に焼付ました。絶滅危惧種を大切に守り育ててくれる地域の方々に感謝し、一人でも多くの人の心に残ってほしいと思いました。

 美味しいお蕎麦で満喫し展望台からは緑の中でひっそりとたたずんでいる前沢集落が一望できました。エメラルドグリーンの舘岩川を見て足を一歩踏み入れた途端タイムスリップ!「坊や良い子だねんねしなー」と日本昔話の曲が聞こえてくるようでした。豪雪に負けず茅葺屋根から夕飯の煙が、家族団欒の灯りが漏れてくる。囲炉裏の温かさと香りが家中に漂い美味しい鍋がぐつぐつ、串刺し魚も焦げて美味しいお酒を。馬や牛も家族の一員、煙は天井まで黒光り、明り取りの窓も梁や貫の木組みも何とも言えない味を、伝統的建物は豪雪地帯ならではの工夫と技術が見え隠れしています。落ち着いたホッコリした気分で懐かしい世界に浸りました。みんなが一体となって暮らしを支えている当たり前のこの日本の原風景が現実のギスギスした世界に警鈴を鳴らしてくれている気がしてなりません。

 五感をふるに活かした後は、国権を土産に、おしゃべりに花を咲かせます。個性豊かな遊友のオトメ。会うだけで、そこにいるだけで、元気がもらえる不思議な力を発散してくれます。ずっと手をつなぎあって風雪に耐え、元気にオトメユリを毎回咲かせていきましょう!!ちなみに今回の旅が最高の誕生日プレゼントになりました!企画してくださったリーダーさんに感謝します。


「たくさん咲いていた ひめさゆりに感激!」

菅谷千代子

       

    雪の多い飯豊山や浅草岳に咲くというひめさゆり、山で愛でるのは無理と思って参加しました。春日部を6時に出発、塩原インターで降り、塩原の温泉街を過ぎると両側を緑に囲まれた気持ちのいい道路がずっと続きます。山あいの道は心が和みます。栃木と会津境のトンネルを抜けるとなんとなく雰囲気が変わり、雪深いところなのか屋根が急傾斜になっています。もちろん瓦屋根はありません。対向車も少なく、国道401号から6,7キロほど道を登ったところが高清水ひめさゆり園です。入口から覗いてみると木道から斜面にかけて一面に、ピンクの可憐な花が風に揺れています。普通の百合よりも一まわり小ぶりで、ひと花つけるまでに5年かかると案内の方が教えてくれました。自生地でこんなに多く咲いているとは感激です。

 前沢曲家集落では茅葺屋根の家が10数軒、現在も住んでおられるとのこと。うまやと一緒のまがりやは雪国の知恵なのでしょうか。バッタリ小屋も民家のつくりやくらし方にも懐かしさを覚えました。計画してくださったリーダーや役員の方ありがとうございました。