2018年8月山行 唐松岳・五竜岳

「アクシデントありでしたが、感謝、感動の3日間」

知名翠子 

   

 8月4日 ゴンドラやリフトを乗り継ぎ、ハイキングコースから絶景の山々。左から白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳がそびえ立っている。しょうじょうばかま、あざみetcの高山植物が次々にいっぱい咲いている。八方尾根~緑色の八方池2060mを眼下に見下ろす。非常に暑い!時折涼風あり。丸山に来ると壮大な雪渓があちこちにあり驚いた。そっと手をつけると冷たく、タオルを冷やして首に巻く。登りで息を整えながら進む。あれ、変だぞ。唐松岳山荘手前で目まいがし、地面が揺れている。回りに支えられて玄関でダウン。体温が34°。酸素が脳に少なくなっているようで、数値を次々に連絡している。気が遠くなりそう。オーナー、レスキューの方の手厚い看護を受けた。夕方元気になり、感謝する。

 8月5日 4:40玄関前に出ると強風、霧で見えず。5:00頃、雲の間に朝日が見え隠れする。6:00朝食、7:00出発。牛首の下りは鎖場が次々とやってくる。しっかり掴まり足元を見ながら進む。落ちたら真っ逆さまだ。市川さんが時折声を掛ける。前方に五竜岳が威風堂々と立っている。あれ?遠くの広い雪渓に黒いのが3つ動いている。人?…何と猿のようだ。滑って遊んでいた。10:20五竜山荘着。きのこうどんを食し、11:15ミニリュックで五竜岳へ出発。登りが続き、鎖場が次々にやってくる。緊張の連続。12:27山頂2814mから360°見回した。雪を抱いた剱岳、鹿島槍岳、白馬、穂高の壮大な山々の姿に感動し畏敬の念を持った。白馬の町や山荘が見え12:35下り始める。帰りの鎖場も慎重に…。2:05山荘着。往復2時間50分。15:00皆で乾杯し、後、夕食。部屋で会長より全員に登頂認定証を頂いた。

 8月6日 4:05出発。4:50平地で給水。少し回りが明るくなってきた。あれ~、リュックが~、あっという間に転がって落ちていった。菅谷さん追いかけなくてよかった…。御来光を見ながら進む。鎖場あり、ウグイスの声が美しい。遠見尾根の向こうの岩肌に光が差して茶色の山。モルゲン現象との事。振り返ると左に鹿島槍、右に五竜がそびえ立ち美しい。カッコいい!アップダウン続き、りんどうや、ななかまど、こばいけ草があちこちに見えてきた。6:00西遠見で朝食弁当食。7:05下り坂続きで会長が左足首を痛める。その後、3時間半激痛で辛かっただろう。何も出来なくて申し訳ない。8:15核兵器廃絶を願い広島へ黙祷する。その後、ずっと登り下りの砂利石続き、そして高山植物やチョウに会い、10:30アルプス平駅着。ゴンドラで降り入浴。ビールで喉を潤す。飲めない私が全量飲めた。
 私自身の反省点多し。皆さんに心配を掛けてしまった。今回2つの山(唐松・五竜)や他の山々への気高さと美しさに敬意を表した。かわいい高山植物にも次々と出会えた。雪渓や氷河にも感動した。
 会長の緻密な計画と連絡、実行に感謝します。市川さんの見守り、配慮にありがとう。そして皆さんの暖かい心配りにも感謝です。アクシデントありでしたが、ありがとうございました。

「会長さんの一日も早い回復を祈ります」

北山末子 

   

 今年は大きな台風猛暑日が続く中、3日間晴天に恵まれた唐松岳、五竜岳山行参加者10名は長野駅より、バス、リフトを乗り継ぎ、唐松山荘まで登る。昼食後、唐松岳頂上へ深い緑と白い雪渓のコントラストは美しい。

 2日目早朝、ご来光楽しみに出発。五竜岳目指して花まがり山を越え五竜岳へ、岩のコブだらけの筋骨隆々とした荒々しい男性的な山容であるとと深田久弥は言ったそうだ。鎖とゴツゴツした岩肌を緊張した身体は昨日同様1歩1歩歩み五竜山荘へ、前方雪渓では猿が滑りを楽しんでいた。きのこうどんを食べ五竜岳へ、一面のハイマツの中を雷鳥に出会ううかな~と思いながら頂上へ着く。夕食のカレーライス好評でした。会長より登頂認定証と朝食弁当を頂きお楽しみタイムあった。

 3日目、前日同様ご来光楽しみに出発。長い長い遠見尾根を越えてリフトまで、高山植物園があり可愛い花々でいっぱいでした。嬉しいお風呂に入り、お蕎麦とビールで乾杯。伊藤会長さん切符の手配、早々の山小屋予約、リーダーと準備から帰宅まで有難うございました。市川さん細かな目配り配慮、会長と共に有難うごさいました。最後に足首を痛め重いザックを背負って長い遠見尾根を下る姿に今思うと痛みを感じ1歩1歩下山した会長さん、何も出来ずすみませんでした。皆さんの山への思い、人への思いに感謝、感動の3日間でした。会長さんの一日も早い回復を祈ります。

「初めての本格的な山小屋泊の北アルプス登山」

渡辺悦子 

 

「本格的な山小屋泊登山が初めての渡辺さんにひと言感想をお願いします」と言われて書き始めたところ、途中で伊藤会長骨折の記事が出て驚いて入力が止まってしまいました。
 初日から快晴で絶好の登山日和でしたが、時間が経つに連れ太陽に照らされて体力が奪われる中、伊藤会長の適切な指示と励ましにより無事登頂下山出来たことを思うと、頼りすぎてしまったと悔やまれてなりません。捻挫だからとそのまま歩き続けて皆で温泉に行ったことも、別の選択肢があったのではないかと今なお自問する毎日です。
 濃緑と残雪のコントラストが美しい白馬三山、雲海に浮かぶ剣岳、遠見尾根からみた五竜岳のモルゲンロート、一緒に食べたカレーライスの味・・・そんな感動を体験出来たからこそ自分の未熟さが後悔となって心の奥に突き刺さっています。市川サブリーダーはじめ仲間の皆様には大変大変お世話になりました。なにより一日も早い伊藤会長のご回復をお祈りするばかりです。